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王子よ、再び。

・・・王子といえば、このかたも、久しぶりの登場です!



昨日、「TBS新訳・星の王子さま」の完走、パイロット賞記念としてこの監修の三野博司先生、直筆サイン入りの「星の王子さま」の本が届きました。先生ならびに関係者のみなさん、ありがとうございました。
さっそく、昨日一日で三野さんの新訳を読み終えた感想など、僭越ながら少し記します。
もうネット上で得られるいろいろなレビューや「星の王子さま」関係のサイトなどで新訳の読み比べや批評などをそれなりに目にしてきたのですが、一冊まるごと「星の王子さま」を読んだのは、あと内藤濯さん訳だけです。他のかたがたの新訳は読んでいません。

この企画が終わってからも前記事の「取材」で答えている通り(笑)、「Le petit prince」の原書を読み直しました。今、他にも読んでいるフランス語の本やテキストがいくつかあるのでゆっくりペースですが、只今2回目です。真ん中を過ぎたくらいのところです。
改めて何度も原文をシツコク(笑)読んでいる身のものとしても、三野さん訳は原書を読んだときに受ける感じに近い訳だと感じました。

実際にプロジェクトに参加しているときに訳しながら、どうして内藤濯さんの訳がこうなったんだろう? と、なにか日本語のモヤっとした部分がクリアになったのは事実です。

いろいろと面白いと感じたフレーズがあるのですが、前半の部分で「なるほど」と感じたところを書き出してみます。

まず、3章のパイロットの語りの部分・・・

Je désire que l'on prenne mes malheurs au sérieux.


★内藤さん訳 : 天から落ちるなんて、ありがたくないことなんですから、しんけんに考えてもらいたかったのです。

★三野さん訳 : その時、僕がどれほど情ない気持ちだったか、君たちに真剣に考えてほしいものだ。
ここで内藤さんの訳では主語のonが曖昧(文脈から王子を指しているように感じます)ですが、三野さん訳では読者への呼びかけだということがはっきりとしました。 désirerの時制もこちらは現在形で忠実に訳されていると思います。

そして同じ3章の王子さまのセリフ・・・

C'est vrai que, là-dessus, tu ne peux pas venir de bien loin…

★内藤さん訳 : そうか、じゃ、そう遠くからきたわけでもないな・・・

★三野さん訳 : そうだよね、これじゃあ、そんなに遠くからはやって来れないね・・・

このフレーズ、内藤さん訳のほうは王子さまが独り言を言っているようなニュアンスが強いですね。こちらも三野さん訳はpouvoirの動詞が生きた訳になっていると思いました。là-dessusの部分もちゃんと文に生かされていると感じました。

7章の王子さまのセリフも。
 
Et si je connais, moi, une fleur unique au monde, qui n'existe nulle part, sauf dans ma planète, et qu'un petit mouton peu anéantir d'un seul coup, comme ça, un matin, sans se rendre compte de ce qu'il fait, ce n'est pas important ça!

★内藤さん訳 : ぼくの星には、よそだととこにもない、めずらしい花が一つあってね、ある朝、小さなヒツジがうっかり、パクッとくっちまうようなことがあるってこと、ぼくが ―このぼくが― 知っているのに、きみ、それがだいじじゃないっていうの?

★三野さん訳 : もし、ぼくがこの世でただ一つの花、ぼくの星以外のどこにも咲いていない花を知っていて、ある朝、小さなヒツジが、自分が何をしているのかわからないまま、ひと口でその花を消滅させてしまっても、それが大事じゃないって言うの!

この文はちょっと長いのですが、三野さんの訳はフランス語の語順に沿った訳なので、実際にフランス語で読んだときに受ける感覚に近いのです。
anéantirを「消滅させる」と訳したのは硬い印象を受けるかもしれないのですが、この訳語は仏和に載っているとおりの表現、それに対して内藤さんは噛み砕いた訳で「パクッとくっちまうようなこと」としていますね。
この部分で一番大きな違いは動詞connaitreが何を受けているのかという解釈でしょう。
内藤さんは「ヒツジがくっちゃうようなこと」を受けた訳文にしていますが、三野さんは「花」を受けています。読解的には三野さんの解釈が正しいと思います。
実はこの王子のセリフを内藤さん訳で初めて読んだときに、わたしはすごくグッときたんですけど、今こうして原文や他の訳者さんのものと読み比べると、ちょっと意味が違っていたようで、アレって気もします(涙)。
内藤さん訳の「ぼくが ―このぼくが―」ってあたりの溜めも好きだったんですがね・・。 

他にもいろいろと気になる箇所がたくさんあるのですが・・・三野さんの訳の感想としては、登場人物のセリフに気品が感じられるということでしょうか。内藤さんのユニークな語り、特に星巡りの章のキャラたちの滑稽な感じがなく、人物が堂々とした感じ。
パイロットも内藤さん訳のほうはシャイで大人になりきれない人というイメージが強かったのですが、三野さんのほうは語り口も重々しくしっかりとした印象。
肝心の王子さまはというと、やはり三野さんのほうが「大人」の王子さまでした。

翻訳を「宝石の加工」にたとえてみると、三野さん訳は「原石のまま形になった訳」という印象です。言葉を付け加えたり、噛み砕いたりせず、もとの形(フランス語)をそのままストレートに生かしているというか。だからフランス語を読むことが出来るかたにとっては、読んでみると「なるほど」と思う部分が多いのでは。
一方、内藤さん訳は「磨いたり削ったりした訳」という感じかな。それぞれ読み手の好みが分かれるところでしょう。訳者さんのスタンスによるものも大きいと思いますが。個人的には三野さん訳を読んだことによって頭がスッキリとしました。

もし、これから「星の王子さま」の原文にチャレンジしょうというかた、フランス語の勉強のためにこの作品を読みたいというかたには、三野さん訳がわかりやすいのでは?
わたし自身にとっても、これからフランス語の訳し方のシンプルなお手本になりそうです。

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2006年04月04日 | 新訳・星の王子さまプロジェクト | こめんと 21件 | とらば 0件 | とっぷ

星王子★オフ会のお返事




コメント欄で参加者のみなさんの間で話題になっていた「TBSみんなで訳そう! 星の王子さま」のオフ会が来月、箱根の「星の王子さまミュージアム」で開催予定だそうです!

以前コメント欄で、わたしが
「メールのアウトルックの調子が悪くて、そのお知らせのメールが届いていないので、詳細がわかりません。箱根もまた行きたいし、王子さまのミュージアムもぜひ行ってみたいんですけど。。。だれか、星王子関係の方っ、メール、コピーして教えてー」
と言ったところ、約10分後に、うわばみ師匠(みみずくさん)からお知らせメールのコピーをいただきました☆(さすが、師匠!)。そしてその後に「TBS星の王子さまプロジェクト担当」の方から丁寧な暖かいメッセージ入りのメールもいただきました。ありがたきことですっ、みなさん!

で、なぜ、お返事をネタにしているここで書いているかというと・・・今日がお返事の〆切日なのに、プリンターがおかしくて、今、プリントアウトができないのですねー。メールで転送していただいた用紙をFAXで送ることができませんので、お返事はこの場を借りてすることにします。。。星王子関係者のみなさんも、きっとご覧になっているでしょう。

ハイ。くりしぇは「不参加」です☆

やはり、冬の箱根は北海道在住のわたくしには厳しいですし、二月は都合がつきませんでした。

ええ。。。でも、春になって暖かくなったら、ぜひとも「星の王子さまミュージアム」に行きます!
前から行ってみたかったのです~。そのときを楽しみにしてます♪

みなさんに会えないのは非常に残念ですが。。。そのかわりと言っちゃなんですが、うわばみさんは参加するそうなので、面白いレポート待ってるわよっ☆

以上、この場を借りてオフ会のお返事とさせていただきます。

2006年01月23日 | 新訳・星の王子さまプロジェクト | こめんと 20件 | とらば 0件 | とっぷ

新訳・星の王子さま あとがき

みなさん、ついに「あとがき」が発表されました。

思えば、このTBSの翻訳コンテストを発見したのは去年の5月のはじめでした。たしか〆切の一週間前、箱根の「星の王子さまミュージアム」のホームページから知りました。それから、このブログをはじめたのが6月のはじめ。最初、このブログ誰もみてないし、気軽にカテゴリーに入れっか☆ってノリではじめて、早8ヶ月・・・なんとか完走でき、今日に至りました。

ハイっ、それではくりしぇさんの訳です。

今回、パイロット賞はvendredi13さん、この方、フランス語を独学で始めて一年でこの企画に挑戦したとは思えない、こなれた訳をされてますね。

王子さま賞(ここで王さま賞になってるけど、講評によると王子さま賞です)には、我らが師匠、みみずくさんははーっ。

優秀賞の中には、oomotさんプティムートンさんも。

その他の賞をもらった方も、おめでとうございました!
いままで参加された方、みなさんお疲れ様でした!

26賞の王子さまの最後のセリフみたいに「Voilà...C'est tout...」(これで・・・言うことは全てさ・・・)←くりしぇ訳、とはなかなかいきませんが、いままで「星の王子さま」についていろいろこの機会に考えることができて楽しかったです。これからも、もちろん「王子さま」との付き合いは続くかもしれません。

ここで、ある人にお別れを告げなくてはいけません。

そうです。くりしぇさんです。「星王子☆友達」のみみずくさんにはいまだにわたし、くりしぇさんと呼ばれてますが(笑)、ご苦労じゃった、くりしぇ! おまえも、あの星に帰るんじゃー。

というわけで、くりしぇさんもどこかのちいさな星の住人になって、五千くらいの鈴を鳴らすことでしょう。

さよなら、くりしぇっ!!! きらーん★




最後にたくさんのきれいなお星様を「星のおじさま」から、あなたに・・・
コチラから

・・・ところで、あの~、プロジェクトのサイトのほうは、あれで終わりなの~???

2006年01月07日 | 新訳・星の王子さまプロジェクト | こめんと 49件 | とらば 1件 | とっぷ

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