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アラブ世界研究所で思うこと




パリ5区、サンルイ島の向かい側のセーヌ川に面した一角にアラブ世界研究所(Institut du Monde Arabe Paris)があります。「研究所」といってもむしろ「ミュージアム」といった感じです。ジャン・ヌーベル設計による近代的な建築物で、なかには展示スペースや図書館があり、アラブ文化を堪能できる仕組みになっています。
上の写真は入口のところを撮ったものですが、内側から撮ったのでガラスに書かれた文字が反対になってしまいました(笑)。
この80年代の後半に完成した巨大な銀色の壁のような建築物は、壁面が幾何学模様のパターンからなり、カメラの絞り機能を応用しているので天気や光の具合により壁のデザインが変化します。
外観はコチラ

ここのエレベーターは全面(横と上はわかるんだけど、下も)透明なガラスで出来ていてなにか恐ろしいですが、前を見て乗れば大丈夫です。それに乗って屋上に上がってみました。




屋上にはレストランやカフェがあります。残念ながらこの日はどんよりとした天気で、お茶を飲んでいるひともあまりいませんでしたが、晴れた日にはセーヌ川を一望できる穴場では?




遠くノートルダム寺院も眺望できます。




これは旅行で5月のはじめに訪れたときだったので、遠くに桜が咲いているのもみえますね。観光コースからはやや外れた場所にあるけれど、この近くにはモスケ・ド・パリ(Mosque'e de Paris)もあり、美しいイスラム教寺院の中庭などで甘いミントティーを飲むこともできます。ここでお茶している人たちはなぜか、お洒落に敏感そうなフランス人ばかりでした。
           
          ********************

ところで、ここ最近話題になっているフランスの暴動について、あれこれ考えてみました。わたしとしてはニュースそのものよりも、それに対する日本の人たちの受け止め方のほうが興味深かったです。フランスに対する批判もありましたし、日本でも今後起こりうる問題とするひともいました。民族や宗教は違うけど若者たちの抗議行動として真面目に考えなくてはという意見など、いろいろネットを通じてですが目にしました。
駐日フランス大使であるベルナール・ド・モンフェラン氏の日記によると、暴動は沈静傾向にあり、それは経済活動を脅かすものではなく、観光地も安全だということが強調されています。

パリで実際、何度か悪質なスリ未遂やお金を要求されたことがあって、ほとんどの場合がアラブ系のひとだったし、お祭りの夜などに彼らが爆竹を飛ばしたりして騒いでいるところを見たこともあったし、個人的には暴動を起こしている人たちに対していい感情をもっていないけれど、彼らにだって素晴らしい文化があるはずでは・・・と思って今日のような記事をエントリーしてみました・・・。
メトロの構内でみかけたアラブ系と見られる二人組みの青年が叩くマリンバらしき楽器の音色は、とても美しかったです。

わたしは留学していた頃、パリのエッフェル塔を望むシャン・ド・マルス公園の端のほうで各国の言葉で「平和」と刻まれた大きな柱のようなオブジェをみかけました。夜になると緑色にライトアップされて竹筒のようになっていたそのオブジェには、英語やフランス語に混ざって漢字で「平和」の二文字も白く浮かび上がっていました。ここにはアラビア語で「平和」とも刻まれていたはずです。

このオブジェって、いまもあるのかな?



2005年11月14日 | パリの出来事 | こめんと 6件 | とらば 0件 | とっぷ

コメント

パリの暴動の根底

それには、とっても根深いものがる様ですね。私もこれを機に色々調べましたが、日本人だから理解がずれている点(低所得者層の問題、教育の問題などなど多数)もあり、とても興味深かったです。
しゃるろっとさんの「彼等にだって素晴らしい文化があるはずです」はそうだなぁと思いました。アラブ音楽、アラブ洋式、アラブ式のトイレは別か‥‥(笑)
今日の、高いところからセーヌ川を見下ろす写真たち。ちょっと一呼吸おいて考えようよと言ってる気がしました。
そんな場合ではなく、彼等は追い詰められてるのでしょうけど、複雑な気分です。

2005年11月14日 / mine #gcWPADJgURL編集

政治のお話☆

うーん。このブログって「文化系」だからあまり政治的なことには触れずにおいたけど、mineさんの記事にコメントしたように今後のフランスの政策には興味がありますね。サルコジとドヴィルヴァンの政権をめぐる争い、これによってもだいぶフランスの移民政策が変わるかもしれないし。
今後、フランスに住みたい、留学したいって人々にだいぶ影響を与えると思います。
実際、暮らしてみたら人種について考えることはいろいろあったけど、アラブ系の人たちには困ってしまったことのほうが多かったので、まぁ、複雑というか。。。だいぶ前から彼らは問題になっていたし、いままでこういう事件がなかったのが不思議なくらいなのかな。。。

今後のニュースにも目が離せませんね。

2005年11月14日 / しゃるろっと #-URL【編集

心配です

フランスの暴動。。。
このままどんどん広がっていくのかと心配していましたが、沈静化に向かってるんですか。よかった。
でも、暴動がおさまっても、根底にある問題は解決しないわけだし、複雑ですね。
5年前、パリに行った時は、ホテルの近くがスラムっぽい感じで、アラブの方が多かったです、やはり。怖くて夜は出歩けませんでした。
アラブのことってよく知らなかったけど、中東と関係ある仕事を以前していて、興味を持つようになりました。
奇しくも父がサウジ・アラビアに長期出張になり、美しいモスクの写真とか送ってくれます。アラブと言えば、「髪結いの亭主」のアラブ音楽よいですよね♪♪踊っちゃいますぅ~。
父親のアラブ話もブログのネタにしちゃおうかしら。

竹のオブジェ、幻想的ですね。好きです。くりしぇさんの写真がまたいい。
長々とすみませんでしたー。

2005年11月14日 / uwabami #-URL【編集

uwabami さんへ

わたしもモスクとか妙に落ち着くのよねー。
あのお香の匂いとか大好きだし。パリのアラブ系の人たちはすごく怖かったけど、ニースのアラブ系の人たちは案外平気だったのよねー。おじさんたち、路上でお酒飲んでいるところを普通にひとり歩きとかしてたわ。パリでも生粋のアフリカ人街に潜入したりしたけど、住民に変に思われただろうけど、危険なことはありませんでした。
二世の人たちは、生まれも育ちもフランスで、故郷があるわけじゃないのがかわいそうかな。
でも、文化の違い(価値観の違い)って辛いですよね。わたしも自分の環境に対して暴動を起こしたくなりますよっ。わかりあえない、話が通じないっていうのは、日本でもあるあるなので。

サウジのお父様、実は密かに前から興味がありました♪

あと、移民のひともアラブ系と一言でいっても、オリジンによって違うので、アフリカ系のひとと、中東のひとでまた違う。そのへんの違いってパリでなんとなく見分けられるようになったけど、日本の人々にはそのへんごっちゃになっているんだろうな。。。きっと。

わたしも長くなってしまいました。
倒れたそうで、お大事に。。。

2005年11月15日 / しゃるろっと #-URL【編集

初めまして。
フランス語とフランス文化の勉強のため拝見させていただいています。

オブジェはまだありますよ。
最後に通ったのは今年の9月ですけど。
私もいろんな国の文字が書かれているのを初めて見た時はびっくりしました。
エコール・ミリテールの裏がすぐユネスコですからその関係かなとも思いました。
夜に行ったことはないのでライトアップされているとは知りませんでした。

暴動の発端、ブラックの若者と言っていた人もいたみたいなのでアフリカン(ムスリム)でしたか?(未確認ですみません)
移民と言っても最近は東欧系の人の犯罪も多いですし、オリジンに誇りをもてなくなる社会構造が問題なのでしょうか。

2005年11月21日 / erin #-URL編集

erinさんへ

はじめまして!
パリにお住まいなんですね。このオブジェ、まだありましたか。わたしはこれをはじめてみた夜、同時にエッフェル塔のキラキラのイルミネーションをみて感動しました。

パリはスリなど本当に多くて、暮らしてみると観光ではわかりえなかったマイナス要素が多いですよね。
そういえば、わたしがパリでスリに遭いそうになったのはアラブ系の子供もいたけど、東欧系の子供たちのグループもいました。

オリジンに対する問題もあるし、共棲できるかっていう問題もありますね。。。今後のサルコジの政策の行方が気になります。日本と違ってガラッと政治的な変化もありえるんでしょうかね。日本の行き先も不安だらけですけどね。。。

それにしても、フランス語とフランス文化の勉強のためとは、本当に光栄です!

2005年11月21日 / しゃるろっと #-URL【編集

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