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憎からず思っていた

いやぁ、みなさん。もうすっかり冬ですね。わたしの住んでいる北海道はもう何度も雪が降りました。寝雪(常に雪が積もっている状態)になるのはもうちょっと先らしいのですが。
わたしはここに住む前はニースにちょっといたので、最初はあまりの気候の違い、太陽のなさにかなり憂鬱になりましたが、今年はなんだか大丈夫そうです!

さて、久々の「異邦人」ですね。今日はムルソーがかっての同僚のマリイに再会するところからです。

je me suis demandé ce que j'allais faire et j'ai décidé d'aller me baigner.

これから何をしょうかと考え、泳ぎにゆくことに決めた。

ここで考えると訳されている動詞のse demander、わたしの持っている二冊の仏和では訳文がだいぶ違っていたので、ご参考に。
ロワイヤル中辞典(旧版)では、自問する疑ういかぶる
Le Dicoの初版では、自問する~だろうかと思うでした。

仏和辞典によって訳や定義が違っている場合が多いということは以前から充分承知していました。だからフランス語を読む場合は特に動詞の表現などは辞書にあまり頼らずに、感覚的なものを掴むようにしていたのですが、翻訳をする場合は辞書の訳に惑わされてしまうことが多いです。
名詞は仏和を引かない事には意味がわからないことが多いですが、動詞や形容詞はフランス語のものをいろいろ読んでいるうちに、感覚的に身につくものであると思ってはいるのですが、そろそろ本格的に仏仏辞典のちゃんとしたのを買わなくちゃなぁと思う今日この頃です。
以前、仏検二級を受けようとしたときにラルースやさしい仏仏辞典 N2を薦められて買ったのですが、ほとんど読んでません。というか、二級対策にはこれを読破せよと言われていたので読もうとしてはみたけれども、変てこなイラストにいつもはまっていました・・・。わたしにとっては、フランス・ブラックユーモア小事典でした(笑)。そんなんでも、なぜか二級は受かりました。
でも準一級以上は普通に仏仏を使いこなせるくらいにならないと、やはり無理でしょうね★ たいそうな辞書は避けて、まずはコンパクトなやつからと、Le Robert Micro Dictionaire De LA Langue Franaiseが今のところ有力候補です。辞書はなんだかんだで増えますね。わたしはすでにフランス語の辞書は8冊(仏和・和仏・表現辞典とか)くらい買ってますねー。ひぃー。

・・・と、ムルソーから離れてしまいました。

J'ai pris le tram pour aller à l'etablissement de bains du port.

電車に乗って港の海水浴場へ行った。

ここで、電車と訳されていますが、tramはtramwayの略で路面電車市街電車のことですよね。この時代のアルジェの路面電車はどんなものか想像できませんね。
フランスでトラムといえば、ストラスブールの旧市街で見たモダンで低公害のものから、リモージュの街中で見たレトロ感覚溢れるものまでいろいろあったなぁ。この場合はレトロなものをイメージしてみましょうかね。

さて、海水浴場でさっそくムルソーはある女性をみつけます・・・

J'ai retrouvé dans l'eau Marie Cardona,une ancienne sactylo de mon bureau dont j'avais eu envie à l'epoque.

水のなかでマリイ・カルドナに再会した。もと事務所にいたタイピストで、当時から私は憎からず思っていた。

ここで気になったのは、憎からず思っていた、という訳。ここに当たるのはdont j'avais eu envie の部分。avoir envie deの構文の部分ですね。これは仏和では~したいと載っていましたが、要するに気がある、っていうニュアンスでしょうね。

Elle aussi, je crois.

彼女の方もそうだった、と思う。

ま、ムルソーったら、自信がおありね♪

Mais elle est partie peu après et nous n'avons pas eu le temps.

だが、しばらくして、彼女がやめ、われわれには暇がなかったのだ。

ここでle tempsと訳されているけど、これは機会とか、チャンスと訳したほうが意味がわかりやすかったかな、と思いました。仏和をみると、なんとロワイヤル中辞典にはチャンス好機といった意味の訳が載っていたのに、Le Dicoのほうにはそういう意味の訳は載ってませんでした~。

仏和による定義や訳の違いに興味のある方は、「フランス語 和訳の技法」という本のほうに代表的な仏和(プチ・ロワイヤル、プログレッシブ、クラウン、デイコ、ジュネス、新スタンダードなど)の個性についての興味深い用例が載っていますのでどうぞ~。この本を書いた朝比奈先生は仏和辞典の監修もされているので、読み応えがあります。日仏両語間のズレについての記述も面白いです。ただ、この本、しょっぱなから用例が医学用語のオンパレードと、サルトルの「弁証法的理性批判」ですので、頭痛いです(笑)。

なんか今日は「仏和批判」みたいな記事になってしまいましたが、フランス語と日本語がイコールなわけはないのだし、決して同じくならないところが醍醐味ではないかと思っています。
フランス語の感覚を掴むにはやはり仏文の多読が必要ですが、やはりちゃんとした仏仏辞典買わなくちゃー。

2005年11月19日 | 「異邦人」を読む | こめんと 8件 | とらば 0件 | とっぷ

コメント

はじめまして。

最近偶然このブログに行き着き、興味深く読ませてもらっています。
僕も大学でフランス語を勉強している身です。
質問があるのですが、今まで日本語で読んだことの無い作品をいきなり原書で読むより、日本語訳を読んだ後で、原書に挑戦した方が
勉強方法としてはよいのでしょうか??

2005年11月21日 / shimono #AHbQ9ZiAURL【編集

shimonoさんへ

はじめまして!

わたしは大学でフランス語をやったことはないので、たいそうなことは言えませんが、よく先生に言われたのは、「原書を読むときはフランス語の文章そのものを味わうような読み方をしましょう」だったので、勉強方としてどちらがいいかというのは言い切れないと思います。
もし、いきなり原書は難しいと思われるのでしたら、今まで読んだことのある好きなフランスの小説のなかで、あまり時代の古くないものを選んで読んでみるといいかもしれませんね。

2005年11月21日 / しゃるろっと #-URL【編集

なるほど!

ありがとうございます!ちなみに読もうとしている本はジュール・ヴェルヌの「緑の光線」です。ロメールの同名の映画を観て、あまりの感動あまり、ネットで注文してしまいました。

2005年11月21日 / shimono #AHbQ9ZiAURL【編集

緑の光線

ロメールのその映画はわたしも好きです。
ジュール・ヴェルヌは「80日間世界一周」を学習教材で読んだことがありますが、古い時代の人にしては読みやすかった印象があります。
やはり、読みたいものを読むのがいちばんですよね♪
好きな分野のほうが吸収も早いと思いますよ!

2005年11月21日 / しゃるろっと #-URL【編集

ありがとうございます!
好きなものなので、訳書に頼らず頑張ってみます。

2005年11月21日 / shimono #-URL【編集

こちらこそ

ありがとうございました!
頑張って読んでくださいねー!

2005年11月21日 / しゃるろっと #-URL【編集

なるほど

しばらくネットを離れていた間に、興味深い記事があったので、コメントを。
まずはお久し振りです(*^-^)
しゃるろっとさんの、感覚的なものから掴むようにして勉強したフランス語も、今でも苦労もあるのでしょうけどだからこそ私はココを読んでいて、色んな解釈で物事を捕らえられるので、愉しいです。確かに、しゃるろっとさんのような上級者の方がコレから勉強して行く上ではそれだけではダメな事も出て来るのでしょうけど。私のようなぺーぺーには、励みになるし、愉しくコレからもできますね!ということで、何が言いたいか良く分りませんけど、頑張って下さい。私も今使っている辞書、参考書たちを隅から隅まで勉強したらm新しいオススメの辞書でも買います。いつになる事やら‥‥(^▽^;)

2005年11月24日 / mine #-URL編集

mineさんへ

おおっ、里帰りをされてたんですね。更新されてないんで珍しいと思ってました。お久しぶりです!

わたしの場合、いまだに本を読んでいると会話の部分はすんなりわかるけど、地の部分を理解するのが苦手です。やはり、フランスで生活したので会話のほうが勘がきくみたいですね。いまだに。ジャンルによってやはり、得意なのと苦手なものに分かれますね。やはり時事関係が苦手ですねー。
わたしも持っている仏和はヴァージョンが古いので、新しいの欲しいなーと思ってます。古く使い込んだ辞書も愛着ありますけどね。

語学の勉強はそれぞれのペースでやっていくことがいちばんだと思います。上達が早くてもやめてしまえば、それっきりですからね。とにかく続けることだってよく先生も言ってました。
わたしもかなり遠い道のりを感じています。。。ゴールのない旅のようですね。

2005年11月24日 / しゃるろっと #-URL【編集

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