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ニコラ・ド・スタールの思い出

仏版「異邦人」(ガリマール版)の表紙にもなっているニコラ・ド・スタールのお話を今日はしようと思います。
わたしが彼の作品を偶然見たのは、たったいちどだけ。それはアンティーブのピカソ美術館の最上階。

アンテイーブの海です。
コートダジュールの浜辺にしては、静かで落ち着いた感じ・・・

img098.jpg


下の写真の左端にある城塞はグリマルディ城。
現在ピカソ美術館として有名であり、ピカソ自身も晩年数ヶ月滞在しアトリエとして使っていました。

img096.jpg


ピカソ美術館の前にある教会です。
こうして写真を見ていても、とにかく空の青さに圧倒されます。

img1097.jpg


アンティーブの浜辺を歩いているとき、ふっと沸いたのはゴダールの「軽蔑」でブリジット・バルドーが裸で寝べそっていた海辺のシーン。

この美術館に収められていたピカソの晩年の作品は、どれも奔放で、無邪気な子供の絵のよう。

南仏らしい陶芸作品や「生きる喜び」という大きな作品などを一通り見たあと、最後の部屋にそれはありました。

ニコラ・ド・スタールの「大コンサート」です。(「コンサート」や「グラン・コンサート」とも呼ばれています。) 彼の最後の作品です。

赤く塗り込められた大きな大きな絵に言葉を失ってしまいました。

彼はここから数メートルしか離れていない、海に面した自分のアトリエの窓から身を投げたのです。

こんな太陽がいっぱいで、楽園のようなところで、なぜ?

彼の最後の作品はこちらから見ることができます。

このピカソ美術館はわたしが訪れたフランスの美術館のなかでも5本指にはいるくらいよいです。海を望むロケーションもすばらしいし、城塞の内部も、展示品の数々も、ミュージアムショップの充実度も、それにトイレがびっくりするくらいきれい!
フランスでこんなきれいなトイレにははじめてお目にかかったっていうくらい。シトラスのよい香りのする消臭スプレーまで置いてあって(そんなものもフランスでみたのはここだけかも・・・)
それまで、フランスのトイレはな・・・と思っていたわたしには衝撃的でした(笑) ちょっと、大袈裟かな。でもこの点はパリのルーブルやポンピドゥーなどの大美術館も見習って欲しい! っていうか、パリって華の都といわれてるくせにトイレ事情悪くないか?
(パリ好きなみなさん、フランスに憧れているみなさん、ごめんなさーい。でもホント、フランスはトイレきれいじゃないです)

話はおもいっきりそれてしまいましたが(笑)、最近毎日手に取っている「異邦人」(わたしもガリマール版)の表紙を見るたび、あのときのこころにグサリと、なにか突き刺さったみたいな気持ちがすこしだけよみがえってきます。

そしてあの日、美術館を出てまっさきに目に飛び込んできた青い海が、わたしをいまだに捕らえて放さないのです。

2005年06月21日 | コート・ダジュールの思い出 | こめんと 2件 | とらば 1件 | とっぷ

コメント

ニコラ・ド・スタール

記事の内容はあんまり関係なかったのですが、素敵なサイトだなあと思いTBさせていただきました。

ド・スタールが描いた海の色と同じ。
ほんとにきれいですね。

2005年08月19日 / 枕木 #u3MRTyDcURL編集

枕木さんへ

実際に見た地中海の海はもっときれいで、この写真では恥ずかしいものがあるんですが(笑)、アンティーブの海は本当にきれいでした。南仏の太陽や海は人を幸せにさせるものなのに、こんな素敵なところで死を選んだド・スタールのことを考えると本当に胸が痛みます。
コメント&TBありがとうございました。

2005年08月19日 / しゃるろっと #-URL【編集

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2005/08/19 | シンプルデザイン(SimpleDesign) |

ニコラ・ド・スタール風の猫

調子に乗って連続アップ。この絵はニコラ・ド・スタールのデッサンにヒントを得て描いたもの。デッサンの仕方は人によって色々違うと思うのですが、彼のデッサンは線と線の組み合わせを基本としている。直線が多く、曲線の場合は少しシャープ(20~30度)な角度が多い。そのせ

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