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怪訳・ゲンズブール☆其の二

前回に対訳の読み比べをしたゲンズブールの「リラの門の切符切り」、一番の部分だけにしょうかと思っていたのですが、なかなか面白かったので、二番もやります♪

この曲、コメントをくださったvendredi13さんによると日本語版も存在していました。サエキけんぞう氏が歌っておりました。

コチラのサイトの「スシ頭の男」のCDのところの1番最初の「Le poinçonneur des Lilas」から試聞できます。コチラから

♪小っちゃい穴、小っちゃい穴、小さい穴~♪♪

このサエキさん、2003年にはフランスでこのソロアルバム「スシ頭の男」を発売、フランス5箇所のツアーなるものも行っていたようです。びっくら☆
それにしても、この「スシ頭の男」ってタイトル、たぶんゲンズブールのアルバム「キャベツ頭の男」(L' Homme a Tete De Chou)から由来していると思われます。こちらのアルバムは日本では「くたばれキャベツ野郎」というタイトルで売られていますが(笑)。

そういえば、わたしサエキけんぞう氏が主催した「ゲンズブール・トリビュート '95」というアルバムを持っていました(笑)。

これは辻仁成プロデュースの「プレヴェールに捧ぐ」、マルコム・マクラーレンとブランカ・リーによる「ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ」、小林靖宏プロデュース曲「唇によだれ」、あがた森魚プロデュース「馬鹿者のためのレクイエム」、ムッシュかまやつプロデュース、森山良子の娘NAHOの歌う「ハーレイ・ダヴィッドソン」(日本語)、あとカヒミ・カリィや細川ふみえ、夏木マリなども参加した濃いアルバムでした。

さて、それでは「リラ門の切符切り」の二番です。前回に引き続き、この色は松島征氏この色は鳥取絹子さんでいきます。Gô!

J'suis l'poinçonneur des Lilas

ぼくはリラ駅の切符切り
オレはリラ門の切符切り

Pour Invalides changer à Opéra

アンヴァリッドへ行くためにはオペラで乗り換え
アンバッドへはオペラ乗換え!

・・・「アンバッド」は、ひょっとして校正ミス?

Je vis au cœur d'la planète

ぼくは地球の奥底で暮らしている
オレは地球のように大きい心で生きている。

鳥取さんはau cœur d'la planèteを直喩と解釈されている?

J'ai dans la tête
Un carnaval de confettis

ぼくの頭のなかには 紙吹雪の舞うカーニヴァルがある
そして、頭の中で、紙しぶきの舞うカーニバルを思い描いてる、のサ。

「紙しぶき」!?

J'en amène jusqu dans mon lit
Et sous mon ciel de faïence
Je n'vois briller que les correspondances

ぼくのベッドのなかにまでそれを持ち込む でも 地下鉄の白いタイルの天井のもと ぼくに見えるのは 乗換表示板の輝きだけ
そこまんま、べッドへもぐりこみ、陶器のような天井の下、見えるのは、連絡通路という輝きだけ。

「そこまんま」ん!?

Parfois je rêve je divague
Je vois des vagues

たまにはぼくも夢を見る 妄想にふけることもある 波が見えることもある
しょっちゅう、夢を見、うわ言を言い、波を見る。

Et dans la brume au bout du quai
J'vois un bateau qui vient m'chercher
Pour m'sortir de ce trou où je fais des trous

プラットホームの端にかかる霧のかなたに 船がぼくを迎えにやってくるのが見える
ぼくが穴をあけているこの穴蔵から抜け出すために

岸壁の果ての霧の中、オレを探しにくる船が見え、
オレがあけているこの穴から、オレを連れ出そうと・・・


この部分、面白いです。ce trouを「この穴蔵」(つまり、動作主のいる場所、この場合は地下の職場)と解釈するか、「この穴」(動作主のあけている切符!? の穴ですね・・・)と解釈するか、大きく分かれています。

Des p'tits trous, des p'tits trous, toujours des p'tits trous

小さな穴 小さな穴 いつもいつも小さな穴を
小っちゃい穴、小っちゃい穴、いつもいつも小っちゃいアナ。

Mais l'bateau se taille
Et j'vois qu'je déraille

でも 船は消えて行く ぼくはどうかしていたのだ
ところが船はずらかって、オレはヨロヨロッ・・・。

この部分の二つの原文、韻を踏んでいますね。

Et je reste dans mon trou á faire des p'tits trous

そしてぼくは穴蔵にとどまり 小さな穴をあけつづける
そのまんまオレは、オレがあける小っちゃい穴の中サ。

ここでまたmon trouの解釈が分かれています。最初のは「職を変えることなく相変わらず切符切りのままさ・・・」みたいなニュアンス。そしてもうひとつのほうは・・・意味深ですね。。。それとも、ファンタジー☆!?

Des p'tits trous, des p'tits trous, toujours des p'tits trous・・・

小さな穴 小さな穴 いつもいつも小さな穴を
小っちゃい穴、小っちゃい穴、いつもいつも小っちゃいアナ!

     
            ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


ちなみに参照は、原文と松島征氏の訳はNHKラジオフランス語講座の2002年の9月号のテキストから。鳥取絹子さんの訳はPHILIPSから発売された「DE GAINSBOURG à gainsbarre」という二枚組みCD・BOXの歌詞カードからです。
両者の対訳を比べてみて、鳥取さんがみごとにゲンズブールを色モノ、危険な!?キャラクターとして演出することに成功しているように思いました。
松島氏の訳では、同情の余地を感じますが、鳥取さんのほうでは、退廃的な快楽さえ感じます。ちょっとイッちゃっているみたいな感じですね(笑)。
このオジサン、ゲンズブール、いきなりこの曲でデビューですか、当時ボリス・ヴィアンの影響を受けていた彼は歌い方も似ていたそうです。この曲のテーマは「ニヒリズム」らしいのですが、鳥取さんの対訳で最後のリフレインの部分など特に怪しく仕上がってしまいました☆
なんか、原文とのギャップを感じるのですが。。。ま、面白いから、いっか★★★

其の三に、続くかもしれない~

2006年01月22日 | つぶやき | こめんと 0件 | とらば 0件 | とっぷ

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