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モンパルナスの片隅で




パリ、モンパルナスといえば、何を連想しますか?

近代的なモンパルナスの駅とその周辺にそびえる59階建てのモンパルナス・タワー、そこから歩けばモダンなデザインの団地があったり、ガラス張りの現代美術館・カルチェ財団(FONDATION CARTIER)があったりと、表向きの顔は開発された街といったイメージもあるのですが、モンパルナス大通りを歩いて行くと差し掛かるヴァヴァンの交差点(Carrefour Vavin)には、エコール・ド・パリの芸術家たちが通ったル・ドーム、ル・セレクト、ラ・ロトンド、ラ・クーポールといったカフェが当時の面影のまま残っています。

芸術家たちが多く住んでいた地区といえば、ここモンパルナスとモンマルトルが有名なのですが、モンマルトルは映画の舞台になったりして観光地化が著しいような気がしますが、モンパルナスはもっと雑多でまだまだ知られていない魅力に溢れているように思います。

最近、oomotさんがフジタ(藤田嗣治)を中心にエコール・ド・パリ関連の書籍について書かれていて、ふと考えてみると、わたしはその周辺の画家、スーチンやモディリアーニ、フジタなどの作品をあまり観ていないなーということに気づきました。

わたしにしてはトーンが暗かったのか? 

ちなみに藤田嗣治は3月28日(火)~5月21日(日)まで東京国立近代美術館で生誕120年を祝して展覧会が開かれるそうです。北海道にもこないかな。。。コチラから

この時代のパリといえば、この界隈の女王と呼ばれたキキの自伝「キキ―モンパルナスの恋人」を読もうとしたことがあるのだけれど、あまりに残酷なお話だな。。。と思って最後まで読めなかったのですね。des anneéés folles(狂乱の時代)の空気、退廃的なエネルギー、「原罪以前」と呼ばれていたキキの天真爛漫な奔放さ。。。私生児の田舎から出てきた貧しい少女が人々を熱狂させたりするわけで。。。いろんな画家の愛人やモデルになって、歌手になったり、アメリカに渡ったり、怒涛の人生なのよね。。。うーん、また読むのを挑戦してみようかな。でも、しょっぽなからウルウルしてたんですけどねー。今読んでみるとどうかな?

キキの自伝といえば、もう一冊発売されていました。「モンパルナスのキキ―エコル・ド・パリ追想」。この本について書いてあるサイトも。
これが面白かったので、部分的に載せてみます。

キキを有名にしたのは、藤田嗣治(フジタ)だった。
 初めてキキと会ったときのことをフジタはキキの『自伝』(『モンパルナスのキキ』河盛好蔵訳))の序で記している。
「彼女は華奢な小さな指を赤い口に当て、誇らしげにお尻を振りながら、全くこっそりと、はにかんで入って来た。コ-トを脱ぐと、彼女は真裸だった」
 フジタは『裸で横たわったキキ』と題する大作を描いた。そしてサロンに出品すると、あらゆる新聞が取りあげた。八千フランで蒐集家が買った。そのころの画商はフジタにどんな絵でも七フラン五十サンチ-ムしか払わなかった。
「厚い札束を手にしたとき、私は不安になった。私にはどうしても正当に儲けたようには思えなかった」
 盗んだような気がした。それほどの大金だったのである。フジタはそのうち何枚かの紙幣をキキの手にすべりこませた。すると彼女は仰天して、口を開き、よだれをたらした。その一時間後、キキは花で被われた帽子をかぶり、美しい姿で現れた。
「彼女は私を仰天させると同時に、モンパルナス界隈のあらゆる仲間たちを嫉妬で気違いのようにした」
(『モンパルナスのキキ』の序)


なぜか、わたしは10代の後半に映画、有名どころではブニュエルの「アンダルシアの犬」やキキも出演していたマン・レイの「ひとで」などシュールレアリスム・ダダのモノクロ映画に妙に惹かれた時代があって、当時の女性のファッション、切りそろえたボブヘアや、なにか東洋的なアイラインばっちりのメイクもそうなのですが、目つきや、サイレント映画ならではのオーバーなしぐさなどにはまっていた時期があるのね。
キキってまさにその時代のセックス・シンボルだったわけで、不幸な生い立ちと挙動のぶっとびさ加減のギャップがすごすぎるのよねぇ。。。

キキ(アリス・プラン)の生涯についてはコチラも




キキには幻のポートレートもあったそうです。「美の巨匠たち」から。

いつの時代も女王様ってステキ♪←なにを言っている。

ちなみに一番上の写真はモンパルナスのGate通り。あの赤い屋根の上のポップな壁画はキュビニズム時代のピカソのものと勝手にわたしは思い込んでいるのですが。。。ちょっと昔の写真なので、今も残っているかどうかわかりません。検索してみてもわかりませんでした。この壁画の正体を知っている方はいませんか~。

モンパルナスのお話はもう少し続きます。

2006年03月01日 | パリの出来事 | こめんと 26件 | とらば 1件 | とっぷ

コメント

似顔絵

モンパルナスで似顔絵を描いてもらいました。あちゃらの画家さんは、かなりデフォルメする人が多いですよね~。はっきり言って気に入ってません。初めてのフランスの旅で、言葉が言えなかった。ざんね~ん!(記事と関係なくてすみません。)

2006年03月02日 / Mii #uszzu23EURL【編集

やや☆

Miiさん、それはモンマルトルでは。。。テルトル広場とかにいっぱいいる街頭で声かけてくる画家さんとか。。。(モンパルナスにも似顔絵書く人たちいるのかな、それとも???)

わたしは描いてもらったことはないけど、漫画ちっくなデフォルメ(欠点をオーバーにして描いているみたいな)画風が多いですよね。たまに繊細なタッチで美しく書いてくれる画家さんもいるみたいだけど。。。

街頭で声かれてくる人、変な日本語知ってたりして、なんかイヤーな感じですね。名所に多くてうざったいですよねー。

2006年03月02日 / しゃるろっと #-URL【編集

Nostalgie...Nostalgie...

「アンダルシアの犬」に「ひとで」私も十代の後半にはまりましたよ!!なんでしょうかね。あの頃特有の「自分って何なんだろう」とか不安定な感じにピタッとくるんですかね。 
トリュフォーの映画でなんでしたっけ、女好きで足フェチのヤツ。それに出てるシャルル・ドネ(?)にそっくりな教授(日本人)のフランス文化の授業とか、いろんな授業で見た気がします。衝撃的でしたねー。しかも、こないだ新星堂で安く売ってました!!タイムリー★買おうかな。

キキって名前からしてファム・ファタールですよね。私もこの手のモガファッションには弱いです。キキの自伝も読んでみたいな。

しゃるろっとさんのブログは、私のフランス全盛期だった時代を思い出させてくれます。懐かしい・・・merci beaucoup!!

2006年03月03日 / うわばみ #-URL【編集

恋愛日記

だと思いますよ。(実はわたし、これ観てない。。。) 脚フェチですか。

キキの自伝は図書館にないかなー、探してみよおっと。わたしも再読したいです。前は中途半端に終わったので☆

懐かしネタはいっぱいありますねー。そうそう、モガファッション! 日本も昭和初期にこういう女の人流行っていたような。

フジタの絵もみたいなー。

2006年03月03日 / しゃるろっと #-URL【編集

フジタでオフ会??

しちゃおっか、笑
おおもとさんもそれなら来る!?よね、笑

そおそおそれです!「恋愛日記」あれはお笑いですよ~。主人公があまりに女好きでおかしいの。「電車では女の隣にしか座らない」とか延々おかしな独り言を大真面目に言ってて。つっこみどころ満載です!
ちなみにトリュフォー自身足フェチらしいよ。

ああ~昔のフランス映画見まくりたくなりました~。

2006年03月03日 / うわばみ #-URL【編集

いやいや

東京国立近代美術館はひつじの箱で入場できないと思うので、オフ会はムリですねー(笑)。

そういえば、あちらのプロジェクトのほうはどうなってしまったのでしょう?
辛酸さん訳を除いて、出版された新訳を読み終わりました(感想がわりに記事を書いてみました)。

このゲーテ通りの壁画が描かれている建物は何ですか?

2006年03月03日 / oomot #aIcUnOeoURL【編集

うわばみさんへ

やはり、せんせは腰が引けていらっしゃる☆

トリュフォーの作品集みたいなDVD、欲しいなー。その「恋愛日記」面白そうですね。クスリと出来そうな。あと、ロメールとヴァルダですね。また観直したいのは。

2006年03月04日 / しゃるろっと #-URL【編集

oomotさんへ

この建物は下は飲食店(たぶん、ピザ屋だったと思う)で、上の階は住居ですね。
赤い屋根の建物の白いヒサシは洋服屋さんです。どうってことない建物なんですが。。。

そうですか。なめ子さん以外は全て読破されましたか☆ では。ちょっとしてから参ります。

2006年03月04日 / しゃるろっと #-URL【編集

きゃあー

穴があったら入りたい!間違えました。
最近、(前から?)いろいろメランジェしちゃうんですね。歳のせいだと思って、諦めてください。^^;

2006年03月04日 / Mii #uszzu23EURL【編集

きゃー☆

そんな、歳だなんて、たぶん年齢はMiiさんのほうが下かと。。。

そういえば今日、母とボケてやらかした失敗話で盛り上がりました。わたしはインスタントコーヒーの入ったマグカップに水道水を、母はビールグラスに醤油を入れたとさ★ 結構笑った。

2006年03月04日 / しゃるろっと #-URL【編集

壁画は新しい?

この壁画、新しいような感じがするんですよ…? ピカソにしては、画風がポップな感じも?

私のブログサーバー、昨日の夕方からトラブルで不調です。つながらないときが多いです…。

キキの自伝と評伝を少し読み始めました。周辺の人たちを調べ始めたりしたら、フジタの本がなかなかすすみません…。

2006年03月04日 / oomot #aIcUnOeoURL【編集

単なる広告

単なる広告のイラストでしょうね。もし、ピカソだったら、すぐ検索でヒットするだろー☆

よくみてみたら、ちっともピカソじゃなかった。。。

おおっ、キキも読み始めましたか!?
周辺の人、いっぱいいるので大変そうな。

フジタはキキのお葬式にも参列したみたいですね。キキの本のなかでは変そうな東洋人に感じたけど、実際は真面目な方だったのね。

フジタ関係の名所はどこも行ってませんねー。ランスの教会くらいは見ておけばよかったかな(笑)。

2006年03月04日 / しゃるろっと #-URL【編集

ヌーヴェル・ヴァーグ

ロメールは何気にきちんと見てないのですよね。以前、NHKのフランス語会話で教材になっているのを見たぐらいかな。

ヴァルダは女性の心にくっ!ときますよね。
痛いような切ないような幸せなような。。。
「歌う女、歌わない女」が大好きです。
あのビデオどこにいったんだろう・・・
旦那様の作品も大好きです。こっちは対照的にあっかるい♪♪ですよね。バランスとれてる!!笑

以前、トリュフォーのドワネルDVDセットを見かけたのですが・・・
新しいPCを買ってやっとDVDが見られるようになったら、CD屋さんになかったわ~、泣

2006年03月04日 / うわばみ #-URL【編集

おお。

うわばみさん、わたしも「歌う女、歌わない女」好きです。確かにビデオみかけないような。。。旦那様、明るかったかな!? あんま観てない~。

ヴァルダといえば、パリで泊めてもらったことのある女の人のアパートのお隣さんがヴァルダでびっくらしたことがあるのね。彼女はヴァルダを知らなくて、「普通のオバサン」って言うんだけど、オイオイ☆って思ったことがあります。確かに映画観てない人にとっては普通のオバサンだ(笑)。

今はDVDレンタルって、近所とかよりオンラインのほうが、いっぱい観る人にとっては便利なのかなー。わたしの町のレンタル屋、あんましないのね☆

2006年03月04日 / しゃるろっと #-URL【編集

キノコおばさん

やっぱり、趣味似てますね♪♪うれしい。
以前、深夜に放映した時、ビデオに撮ったんですが、どっか行っちゃったんですよね。
ヌーヴェル・ヴァーグは普通のCD屋さんだと品揃え悪いし。

ぬぬぬぁ~んと!ヴァルダさんのお部屋の隣に!!素敵だわ~。うん、確かに普通のオバサンですよね。そしてキノコおばさん。
何年か前にフランス映画祭に「落穂拾い」ってドキュメンタリーを引っさげてやってきたんですよね。残念ながら会えませんでしたが。

旦那のジャック・ドゥミはミュージカルだからね、明るい明るい。あっ、シェルブールは暗いか、笑

そっか~、時代はオンラインですかー。追いつけてないなぁ。

2006年03月04日 / うわばみ #-URL【編集

ヴァルダさん

これ、ネタにしょーと思いながら日がたってたわ(笑)。ヴァルダさんの住んでいるそのダゲール街って、なかなか古い市場通りで味があるのよねー。ちょっと生活感のある下町っぽいたたずまいも好きなのです。モンパルナスよっ。

「落穂拾い」はフランス語の受付のお姉さんが妙にわたしに勧めていたわ☆

観てないフランス映画もいっぱいあるなー(オイオイ)。

2006年03月05日 / しゃるろっと #-URL【編集

ヴァルダ詳細キボンヌ★

記事楽しみにしてまーす。

私もしゃるろっとさんと話してたら、
ある特集をしよう!って思いついちゃった。
merci★そしてお楽しみに。

「落穂拾い」渋いですよね。フランス語の受付姉さんおすすめかぁ。妙にってのがおかしい、笑

そうそう、自称ヌーヴェル・ヴァーグ通なのに、まだ「勝手にしやがれ」も観てない私;

2006年03月05日 / うわばみ #-URL【編集

立て込んできました。。。

ううむ。書きたい記事が立て込んできましたー☆ ホント、コメントとかいろんな人のブログから書きたいことが押し寄せてきますー★ ちょっとお待ちを。

確か、受付のお姉さんは日仏のレセプション(パーティか☆)が札幌であったときに、ヴァルダとお隣さんの話をしたら、「じゃあ、落穂拾い♪」ってなったのね。お酒が入ってたのでご陽気だったし(笑)。

うわばみさんのヌーヴェル・ヴァーグの映画のお話も聞きたいわっ。

2006年03月06日 / しゃるろっと #-URL【編集

moi aussi

私も湯水のごとく、書きたいことがどぅわ~っときてます★
珍しく連日の更新です。

レセプションパーティかぁ、素敵ですね。
そこでヴァルダさんのお話とはますます素敵。嗚呼、星王子パーティ行きたかった
な・・・

「ヌーヴェル・ヴァーグ特集」
しばしお待ちを~

2006年03月07日 / うわばみ #-URL【編集

ヴァルダの話

ネタにしょうと調べているところよ。パリのダゲールって日本のサイトではあんまりないのね。フランスのサイトでヒットなネタや写真があればいいのだけど☆

星王子サイト、あのままねー。。。

森村さんのトイレ、楽しみねーって思ったら、今、改装中で開いてないのね。。。

わたしは人形のアフロ・ヴァージョンと、裸ヴァージョンを検索で見てしまいました。

あと、その美術館のサイトの奈良美智の部屋の展示室(!?)にチェブのマグカップを発見しました(笑)。

2006年03月08日 / しゃるろっと #-URL【編集

TBしました

ブログサーバーの調子がよくなったようなので、TBをさせていただきました。
よろしくお願いいたします。

2006年03月10日 / oomot #aIcUnOeoURL【編集

oomotさんへ

わたしも、サーバーがつながるようになったらoomotさんのところへTBに伺います。

今、oomotさんのブログ、開かないのよっ☆

2006年03月11日 / しゃるろっと #-URL【編集

ありがとうございます

TBされてました~。ありがとうございます!
まだ、混みあう時間帯はうまくないようです…。

2006年03月11日 / oomot #aIcUnOeoURL【編集

こちらこそ

それより、関係ないけど、oomotさんのプロフィールのご馳走を眺めているのは猫!?

何気にイラストお上手では!?

色使いなど、いい感じよ♪

2006年03月11日 / しゃるろっと #-URL【編集

それは

いちおう、猫さんのつもりでしたが、UF0キャッチャーで取れたくまのプーさんと近所の太ねこのキャラをいれたら、変になりました…。ご馳走は、じつは、師匠の記事のメニューです(爆)。おいしそうだったので、まねしました。

イラストはヘタですよ。これも縮小したら色がまざってなんとなくそれっぽくみえるように描いてただけで、元の絵はダサダサです(へたくそっー)。

2006年03月12日 / oomot #aIcUnOeoURL【編集

やはり

師匠のイラストのメニューでしたか(笑)。そんな気もしていました。でも、色使いがいいと思いますよ。猫、プーさんっぽくも見えますね。

最近、うちの猫さんは寝てばかりです。昼間、くたーっとしていますが、わたしの部屋の椰子をみると、突然タイガーマスクのような虎顔になって豹変します。お見せできないのが残念です。←写真撮れよっ。

2006年03月12日 / しゃるろっと #-URL【編集

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2006/03/10 | Le Petit Cahier |

異邦人の生涯(5)

フジタと関わりのあった人たちのことを調べはじめたら、読みが進まなくなりました。元々興味があった戦後フジタが日本を離れてフランスへ渡り、カトリックへの改宗、フランスへの帰化、最後の礼拝堂の仕事までを述べた第四章、第五章はとりあえず、読んでしまっているのです

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