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辞書にない言葉

今日はフランス語の新語のお話をしてみようかと思います。
この記事は以前の東京日仏学院通信コース、中級コースの「La création de mots nouveaux」というコーナーを参照にしました。

フランス語も日本語同様に時代の変化と共に新しい言葉がどんどん生まれています。
日本語の場合は横文字、ほとんど英語をそのまま取り入れるという形が多いと思います。新聞やニュースなどでニューメディア関係などの新語をよく耳にします。
ところでフランス語の場合はどうでしょうか? 自国の言葉に誇りを持っているのか、なかなか英語をそのまま取り入れるということをしません。
例をあげると英語の「zapping」(テレビのチャンネルをリモコンでつぎつぎに変えること)という言葉からフランス語の「zapper」という動詞が生まれました。

今日、話題にしたいのは、その他のケース。英語経由の新しい言葉ではなくて、フランス語の「語基」を利用した造語のこと。フランス語は主にギリシャ語とラテン語を基にしてつくられた言葉で、この「語基」は日本語でいう漢字の構成要素にあたるものといえます。
わかりやすく例を挙げると、「télévision」という名詞。これはもともとギリシャ語の「télé」とラテン語の「visio」が組み合わさってできた言葉です。
仏和辞書にも載っている要素「télé-」は「テレビ」という意味で、ギリシャ語ではloinの意味、そして「visio」はラテン語で「見る」のvoirの意味だそうです。このふたつが組み合わさって「télévision」という言葉ができたというわけなのです。

この要素「語基」は、上の例のようにギリシャ語とラテン語というように混ぜずに、それぞれ別々に使うのが一般的だそうです。これは一般に漢字の場合も音読みと訓読みを混ぜないという考え方と同じです。その意味では名詞の「télévision」は良く知られた例外だということができます。

21世紀に入ってからつくられた造語・新語のなかで、この「語基」でよく活躍したものに「生」を意味する「bio-」があります。
例を挙げると「生命工学」の「biotechnologies」、「生命倫理」の「bioéthique」など、たくさんあります。
この「要素」は仏和辞典にたくさん載っているので、興味のあるかたはチェックしてみてください。日本語の漢字も見たことのあまりないものでも、へんやつくりからなんとなく意味が掴めることがありますよね。これを知っていると仏和辞書に載っていない言葉を見つけたときにも、そのスペルを分けて考えることによって意味がわかることが多いです。

たとえば先日KiKiさんのところで話題になった「réécouter」についても、手持ちの辞書に載っていないとしても「re-、ré-」という要素があって、それが「再び」という意味だと知っていたら「」+「écouter」(聞く)で「聞き直す」という意味だとわかるというわけです。

辞書に載っていない言葉というのはニューメディア関係の新しい言葉であることが多く、ネットではもちろん、新聞や雑誌などでみかけるケースも多いと思うのですが、その他にみかけるのは歌の歌詞や映画などで、アーティストが洒落のように韻を踏ませて言葉をつくっちゃってる場合ですね。

例えば、わたしの得意分野(?)でいくとゲンズブールの曲に「L'anamour」というタイトルの曲があるのですが、この単語も辞書に載っていない。この「anamour」は「欠如」を意味する要素「an-」と「amour」(愛)の合体したもの。歌詞カードでは「関係ない愛」と訳されています。ゲンズブールのオリジナルの言葉でした。こういうのはいろんなところでみかけます。

以前、このブログで話題にしたアニエス・ヴァルダの映画タイトル「Daguerreotypes」(ダゲレオ街の人々)も辞書には載ってません。たぶん「Daguerreo」(通りの名前の由来の人名)と「type」(男)を組み合わせて彼女がつくった言葉だと思います。「Daguerréotypie」(銀板写真法)の洒落にもなっいて、すごく粋なタイトルだと思います。

こうして考えると自分で新しくオリジナルのフランス語をつくることも可能になります。わたしは「準」という意味の要素「quasi-」がなにかと便利な要素だと思っています。これは噛み砕くと「ほとんど」という意味で使えます。
たまにみかける表現に、ハイフンを付けたままで、「quasi-droit」というものがあります。これは「いわば人間の権利」といった意味です。これを使ってもうすこし軽い表現で「quasi-francophile」とかね。この「francophile」も要素で分けると「franco-」は「フランス」、「-phile」は「aimer」(好き)のことですね。なので「quasi-francophile」は「ほぼフランスかぶれ」とか(笑)。これはわたしが勝手につくりました☆

こうして考えると、フランス語も遊び感覚でパズルみたいに組み合わせて面白い言葉をつくったりできて楽しいですね。
自分好みの言葉をつくることができるようになると、フランス語にもっと親近感が沸くのでは?

2006年04月06日 | つぶやき | こめんと 10件 | とらば 2件 | とっぷ

コメント

おもしろい♪

語源のお話しは大好きです!
zapper... 知らなかった。
quasi-... 知らなかった。

Daguerreotypes, ほんと粋ですねー
anamour も。

またまたリンクしてもらっちゃってうれしいです♪
ありがとうございました!

2006年04月07日 / KiKi #-URL【編集

おやおや☆

すれちがいかしら★

今、KiKiさんのところにコメント入れてきましたー(笑)。

このブログでもリンクしている「フランス雑波」って「zapper」から来ているんじゃないかとふと、思いました。「フランク・ザッパ」って噂も(笑)。

フランス語を漢字にたとえて考えるって最初知ったとき、すごいって思いました!

2006年04月07日 / しゃるろっと #-URL【編集

読み方

zapper はむかし、日仏学院のフランス人におしえてもらいました。

quasi-は、フランス語だと[kazi]と読むけれど、英語だと[kwéizai,kwéisai, kwá:zi]とかいろいろな読み方をされるので、なんだろうと思いました…。この接頭辞は数学とかでよくつかわれますね。「擬」とか「準」とか「歪」とか訳されているようです(わかんねー、笑)。

フランク・ザッパ関連の本かなにかで、“大ザッパ”(たぶん、だいざっぱではなく、「おおざっぱ」と読む)というのがあったような…。

2006年04月07日 / oomot #aIcUnOeoURL編集

quasi

これって、思わず「くわじぃー」って言いたくなっちゃう★(フランス語のルビをふらすと、へんですが)

これは「ほぼ」ってノリでいってますが、わたくしは。。。

フランク・ザッパが「オオザッパ」ですか。。。今日も雑学ありがとうございました。フランス語の面白い洒落知ってたら教えてくださいね♪

2006年04月07日 / しゃるろっと #-URL【編集

わたしもそう思った!フランス雑波!

quasi- って、あの「カジモド」もまさかここから・・・?

しゃるろっとさん、この記事をうちでリストにするのはやっぱり TB してもらわないとだめなのかしら・・・よかったら、ぜひお願いします。

http://kikounette.blog52.fc2.com/tb.php/181-bc3a6045

これがあのページへの TBアドレスです。
ご検討ください!

2006年04月07日 / しゃるろっと #-URL【編集

KiKiさん?

KiKiさんよね!?

リンク先がよくわからなかったので、もう一回お願い。。。(ん? TBしてみればわかるのか?)

ちょっと探してみるか。。。

2006年04月07日 / しゃるろっと #-URL【編集

ごめんなさい!

あれぇ~~なんで差出人がしゃるろっとさんになってるんだ???
ごめんなさい、名前書き忘れたみたい・・・

そう、そのアドレスが TB用なのです。
お手数かけてごめんなさい!

2006年04月08日 / KiKi #-URL編集

ん?

TBさせていただきました~。

今、意味がわかりました★KiKiさんのお茶目さん♪

2006年04月08日 / しゃるろっと #-URL【編集

ハッカーとかじゃないですよ!

この記事、本文で大々的に紹介しちゃいました。リンク貼らせてもらいましたので、よろしくお願いしまーす♪

2006年04月08日 / KiKi #-URL編集

大々的

記事、みせてもらいました~。KiKiさん。

この記事、日仏学院の講座を基にしているのですが、この講座のこのコーナーはフランス人の頭を覗いてみよう!っていうコーナーなども面白かったです。ジェスチャーとかいろいろあったな。こういう雑学は面白いですよね。♪

いろいろとありがとうございました☆

2006年04月08日 / しゃるろっと #-URL【編集

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2007/06/06 | 学校行かずにフランス語! |

語源と要素に関するおもしろい記事。

しゃるろっとさんのところで、辞書にない言葉という 語源や要素に関する興味深い記事...

2011/08/13 | |

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