ああっ、ラテンの血が騒ぐわ~。
・・・今日はフランスの50年代から80年代を華麗に駆け抜けた歌手、ダリダさんについて語るわ。
わたしはニースにいたときよくダリダの曲を聴いていたので、彼女の歌声は地中海の青い海や空や太陽をイメージしてしまうのです。特にこの「J'attendrai」(邦題「待ちましょう」)って曲がまさにラテン☆って感じで好きなのですよん。この曲、映画「ジャック・ドゥミの少年期」のなかでも使われていました。フランスで最初にディスコ・ミュージックを流行らせたといわれる彼女の70年代の大ヒット曲です☆
まずは聴いてみましょう♪ なんだかゴージャスなステージよ(笑)。
観ていると、意味もなくワクワクしてきませんか~☆
ダリダってフランスではダイアモンドディスクに輝いたり、ゲンブールやなんかと一緒にフランスの記念切手になっていたりで、楽曲も多くCDも物凄い数を出している大歌手、たぶんフランスで最もレコードを売りあげた歌手なんだろうけど、残念なことに日本ではあまりCDも出てないし、曲を知っているひとも少ないと思うの。
わたしがダリダの曲をはじめて聴いたのは映画「ミナ」のなかで 「Il venait d'avoir 18 ans」(邦題「18歳の彼」)なんだけど、
「18歳の彼は子供のように美しく青年のように強かった。人生も秋にさしかかろうとしていた私が彼に出会ったのはある夏だった・・・(中略)そう、忘れてただけよ、自分が彼の倍の年だって・・・」といった哀愁あふれる曲で、その曲の流れるシーンでウルウルした記憶もあるのですが・・・今改めて映像を観ると・・・なぜだか濃厚に聴こえます。。。
ああっ、ステキな巻き舌っ。
ダリダはイタリアの生まれで、エジプトのカイロで移民として育ちました。21歳のとき、その美貌で「ミス・エジプト」に選ばれ映画出演ののち、歌手を目指してパリにやってきます。そのエキゾチックなスタイルと歌唱力で二年後にはフランスのスターダムの座に輝いていました。
ちなみにこの曲が使われた映画「ミナ」の主演はロマーヌ・ボーランジェなのですが、このミナの役に最初にオファーがきたのはシャルロット・ゲンズブールだったって事実はご存知でしたか!? パリに住むユダヤ系女性で肉体的コンプレックスを持ち、画家になるが、繊細さのあまり自らの命を絶つ・・・という役柄、シャルロットは「ナイーブすぎる」という理由で断ったらしいのですね。実際、ロシア系ユダヤ人の父を持ち、子供の頃は画家になることを夢見ていたシャルロット(セルジュ・ゲンズブールも彼女がボザールに行くことを期待していたという・・・)にはリアルすぎて拒否反応があったのでしょうかね。。。ファンとしては、そんなミナ役を演じるシャルロットも観たかったと思うのですが。。。でもロマーヌの「ミナ」もなかなか魅力的でしたがね。
・・・話がずれてきたので(笑)、ダリダに戻します。たぶん日本でいちばん知られているダリダの曲はこの「Paroles paroles」(邦題「甘いささやき)」なんじゃないかしら。アラン・ドロンの渋い声とダリダの歌声のミス・マッチ加減が絶妙だと思います。日本でも細川俊之さんとかがカバーしてたようです(笑)。金井克子さんとか。(なんて、懐かしい~☆) 映画ではこの曲「原色パリ図鑑」で使われていますね。
それでは、どうぞっ。
♪♪カーラメル ボンボン エ ショコラ~~♪♪ ←甘いっ。
ダリダの曲は年代によっていろいろで、いい曲もたくさんあると思うのですが、やはり70年代のディスコ調の曲がインパクトがあって・・・なかでも、最初に聞いた時「ん、これヒデキのヤング・マン(笑)みたいよ!!!」って曲があって、CDで恥ずかしい・・・と思いつつ、ついつい聴いてしまう曲がありました。。。
ええ、YouTubeで発見しましたわよ。ゲイっぽいダンサーたちと華麗にステージで歌い踊るダリダさんのお姿をっ。「Laissez-moi danser」です。どうぞっ。
やっぱり、これは恥ずかしいっ☆
しかし彼女ってダンスうまいわよねー。ゆはりラテンの血なのかしらん(笑)、なにやら80年代のステージでは振付師にジャン・トラボルタ(「サタデナイト・フィーバー」のかたよ☆)を招いていたらしく、踊りにもかなり力をいれていたようです。
・・・そんなきらびやかなステージが似合うダリダさんですが、現在はモンマルトル墓地の、やはり派手なお墓で眠っています。
黒大理石の前にたたずむ白い彼女の像の背後には、金色の後光が輝いております。
輝かしいスターの名をほしいままにしたダリダさん、その人生は波乱に満ちていたようで・・・男性関係の面では不幸だったようで、54歳のときに自宅で睡眠薬を飲んで自らの命を絶ってしまったのでした。。。
参考はこちらの記事から。
★ダリダの魅力
★Biographie France(日本語)
ダリダさん、今回探したYouYubeではゲン爺やダオさんも真っ青なくらいたくさん動画が出てきました~。また改めてチェックしてみようかな。
コメント
朝4時に起き、2度寝してしまった私(それでも6時半に起きた・・・)。
そのライフスタイルは家族や友人に「ジジィ」と言われます。
さて、私ダリダさんの隠れファンなんですけど
結構昔に発売されたマッドフレンチなダリダビデオ持ってます。
フランスに行った時にダリダDVDを買ってしまったり。。。
おまけにお墓参りには2度も行っちゃったし。。。
(いつ行っても花でいっぱい!!)
ところで「laissez-moi danser」は私が一番好きなダリダ・ダンシングです。
けれどこの映像はちょっと変。。。
(後ろでマフラーを引っ張って回収するスタッフやら
ダンサーの怪しい衣装やら・・・)
いつもニコニコと踊ってるように見えたけど
よく見るとカラ笑顔だったのは私生活は悲劇の繰り返しだったからでしょうね。
シャルロットがミナ役というのは初めて知りました!
シャル坊によるミナも見てみたいですね。
とっても悲しくも美しい映画なので好きです。
ダリダも見られたし。。。
ロマーヌが出た「伴奏者」もシャルロット主演の予定だったと
昔雑誌で読みましたよ。
ではカラメル・ボンボン・ショコラでメタボリック♪
2007年01月07日 / Rimbeau #-URL【編集】
Rimbeau さん♪
健康的な生活を送っているようでうらやましい。。。(わたしはどこに住んでも夜型よん)
なんだかふざけた記事になってしまったけど、ダリダの曲は感慨深いというか・・・シャンソンでもなく、フレンチ・ポップでもない、独特な味わいがあってよいですよね。詞は曲によっては演歌くさいと思うときもあるけど。。。後期のバラード調の曲も聴きだすとハマりますね。
なにげに「Paroles paroles」のニヒルなアラン・ドロンがツボですね。バイクを手放しで乗ってたりして☆
「laissez-moi danser」はステージにエレベーターでダリダが登場したり、街灯があったり、無駄なゴージャス感とダンサーたちのノリノリ具合がビミョウですね。当時は画期的だったのかもしれないけど。
シャルロットの「ミナ」観たかったですね~。彼女がやるとリアルになりすぎるかしらね。あの映画、ロマーヌはいいんだけど、個人的にはイマイチ相手役の女の子が役不足だったような気が。。。☆ でもモンマルトルの映像はよかったですね~。
一時期、シャルロットとロマーヌはイメージ的にダブってたかも。
2007年01月07日 / しゃるろっと #-URL【編集】
サイト参考にしていただいてありがとうございます。
今年発売されたダリダの8枚組のDVDはつっこみどころ満載のゴージャスさでした。
2007年07月06日 / kiupii #-URL【編集】
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2010年02月11日 / #【編集】
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