スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--年--月--日 | スポンサー広告 | とっぷ

ブロンズの女たち

昨日の続きです。今日はあなたを怪しい世界へ誘います・・・。




ヴィルフランシュ・シュル・メールでお散歩中にたどり着いた海辺の城塞の地下に入ってみました。かつては日本で言う防空壕のようなものだったのかしら、なかには小さなミュージアムが入っていたのですが、独特の雰囲気です。薄暗い地下は湿ったようなかび臭い匂いと土の匂いがしました。そこは外の鮮やかな陽光に慣れた眼にはどんよりと薄暗く、空気もひんやりとしていました。上の写真のような狭いトンネル状の空間の横には、なにやら怪しげな女性のトルソーの彫刻が・・・




トンネルを潜ると部屋のようなところに出ました。あたりには裸の女性のブロンズ製の彫刻がずらりと並んでいました。小さなものから巨大なものまでありましたが、大部分は人物大の大きさです。肉感的なイメージよりむしろ無機質なイメージです。この部屋も薄暗く、小さな窓には鉄格子がかかっていました。わたしの他にお客さんらしき人もなく、ミュージアムに付き物の監視している人やスタッフらしき人もなく、音楽もかかっていないので、あたりはシーンと静まり返っています。




彫刻の女性たちの体はいかにもブロンズでできたというツルツルに磨かれた質感ではなく、土の匂いがしそうな素朴な感じです。上の写真の彫刻など見ようによっては日本の埴輪や土偶を髣髴させませんか?




思い思いの姿勢でコンクリート製の台座に乗っかっているこの女性たち、顔はマティスっぽいような金子國義っぽいような、いずれも虚空を見ているような瞳をしています。




これは自分の赤ちゃんを抱いているのでしょうか? なんとなく見ているこっちのほうが逆に彼女たちに見つめられているような気がしてきました・・・。

なんだか、足を踏み入れてはいけない場所に来てしまったような気がしてきました。子供の頃テレビで観た土曜ワイド劇場の怪人二十面相シリーズを思い出したりなんかして。あのシリーズのなかで地下の怪しい秘密の地下で社会から離れ、倒錯した殺人鬼が人間をマネキンに変えてコレクションしたりしてませんでしたっけ? それにしても明智小五郎はやはり天地茂だな。あのニヒルな明智がいつも最後に顔面のバックみたいなマスクをベリベリっと剥がすシーン好きだったな・・・(笑)。




いろんなこと考えているうちに、外の光が射してきました。(ほっ)
中庭に出たようです。ここは端のほうに椅子やテーブルが積み重ねてありました。時どきカフェになっているのかな?




もちろん、中庭にもいましたよー。彼女たち!!
ここで彫刻たちに囲まれながらお茶するのも、おつなものかも・・・ね。




城塞の外に出ても、いました! この噴水みたいなのからシトラスのような香水のいい匂いが漂っていました。

ところで、このミュージアムの正体を明らかにしてませんでしたね。ここはヴォルティ美術財団(fondation musée Volti)といって、このヴォルティという彫刻家はここヴィルフランシュ出身だそうです。このミュージアム、わたしはこの後にも行ったんですが、いつも空いていてひんやりとしていてよいですよ。無料だし。この城塞の中には他にも絵画や陶器のコレクションを展示していたりで盛りだくさんです。
ヴォルティは日本ではほとんど無名に近いと思いますが、ここヴィルフランシュの町の広場ではよく彼の彫刻を見かけました。わたしはここに行く前はまったくヴォルティという人を知らなかったのですが、朝の通学コースにいつも通るアクロポリス・パレ・デ・コングレというニースの大きな国際会議場の正面にある女性の彫刻は彼の作品でした。
それまで美術館に行っても彫刻にはほとんど感心がなかったのですが、ここの女たちにはやられました!

2005年08月13日 | コート・ダジュールの思い出 | こめんと 4件 | とらば 0件 | とっぷ

コメント

はまりそう

昨日の華やかな雰囲気から一変、この怪しいミュージアムと女性像、ヴィルフランシュに益々はまりそう!ヴィルフランシュのサイトをクリックしてみたら…この効果音!やることが洒落てるネ!

2005年08月13日 / オルサ #-URL編集

怪しいミュージアム

このサイトの波とカモメの効果音、まさに夏!って感じですね。金子國義のホームページの安珠の動画日記もおもしろいですよー。
このヴォルティって、ホントに誰も知らないみたいで、Googleで見ても日本語のサイトは3件くらいしかでてきません。あの彫刻は町で見かけるぶんには全然怪しくないのですが、あの場所にあるから怪しいんだろうなー。何も知らずに見たので最初は怖かったですねぇ。

2005年08月13日 / しゃるろっと #-URL【編集

金子國義

といえば加藤和彦のジャケットを手がけた人ですね。澁澤龍彦も思い出します。

2005年08月13日 / ドラム小僧 #-URL【編集

いろいろ思い出します・・・

わたしは島田雅彦の小説のカバーを思い出しました。加藤和彦は、今の気分なら、アルバムは「パパ・ヘミングウェイ」を聴きたいですね。そういえば安珠といえばYMOの「プロパガンダ」って映画(?)に出てましたよね。
四谷シモンの人形も思い出しました。
こんな人形(たぶん、ご存知でしょうけど)

http://www.amica.co.jp/art/yotsuya.html

2005年08月13日 / しゃるろっと #-URL【編集

コメントの投稿



管理者にだけ見せる

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。