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少々子供っぽい感情

異邦人を読みます。今日はママンの埋葬が始まる前の場面からです。院長がムルソーにママンの恋人の存在を告げます。院長のセリフを中心に今日はお送りします!

院長がムルソーに在院者たちをお通夜に参加させた理由を言っています・・・

C'est une question d'humanité.

これは人情ですからね。

このフレーズで人情と訳されている名詞のhumanitéは他に似たような意味では人間性という意味もあります。そこで、もう少し固めにこれは人間性の問題ですと訳することもできますね。

ところでこのフレーズの後の部分のナレーション(ムルソーが語っていることになっている)ではママンの恋人だったペレーズ氏のことを原文ではun vieil ami de mamanになっているのに対し、日本語訳は「ママンの年老いた友人」となっています。しかし、vieil amiというのは一般的には旧友という意味ではないでしょうか? これは「ママンのかつての恋人」のように訳したほうが自然なのではないでしょうか。
ちなみに名詞のamiは「友達」「仲間」「恋人」などの意味があり、「恋人」とはっきり言いたいときにはこの名詞の前にpetitをつけます。もちろん相手の性によって変化します。これはお馴染みの表現だと思います。

Vous comprenez, c'est un sentiment un peu puéril.

おわかりでしょう。少々子供っぽい感情です。

ここで子供っぽい、と訳されている形容詞のpuéril、仏和には他に幼稚なたわいないといった意味も載っていました。
そして名詞のsentimentはこのように「感情」「気持ち」といった意味の他にやや古い表現として「見解」「判断」という意味もあるので、ここでいう子供っぽい感情たわいのない判断と訳することもできます。これだけでずいぶんとニュアンスも変わってきますね。

le fait est que la mort de Mme Meursault l'a beaucoup affecté.

マダム・ムルソーの死が彼に深い印象を与えたことは事実です。

マダム・ムルソー、つまりママンですね(笑)。当然のごとくムルソーというのは名字です。考えてみるとわたしの場合、フランスで人とコミュニケーションをとるときに名字で呼ぶことがなかったような。学校の先生にも、ステイ先の家族にも、銀行の担当者やなんかにもファースト・ネームで呼んでいたので、彼らの名字を覚えていないどころか、知りもしませんねー(笑)。ホームステイ先の家族の名字を覚えていないというのはすごいかもしれません(笑)。もちろん、名前は全員ちゃんと覚えていますよー。

おっと、上のフレーズの解説も少し。印象を与えた、と訳されている動詞のaffecter、これは辛い思いをさせた悲しませた、としたほうがわかりやすい訳なのでは? とちょっと思ってしまいました。
フレーズ全体としては、マダム・ムルソーが亡くなったことで彼が辛い思いをしたことは事実です。なんてどうでしょうか?
ま、この硬質な感じが窪田啓作氏の特徴でもあるのですが。

いまさらながら、この「異邦人を読む」のカテゴリーは私的アプローチの場ですので、結構勝手なことを言っていますがお許しください。原文も文から抜き出しているので、文が切れていたり、前後関係がわかりにくいこともあると思いますが、まぁ、お手柔らかにお願いします。

今日はこの辺で~。

2005年09月21日 | 「異邦人」を読む | こめんと 2件 | とらば 0件 | とっぷ

コメント

前後は

分からないですが、このカテゴリの場合、すごく丁寧にしゃるろっとさんが解説して下さっているので、分かりやすく勉強になります。
そういった意味で、カテゴリには「異邦人を読む」とありますけど、いつも関係無しに感心しながら読んでます。あ、でも異邦人は読んだ事ありますよ(*^-^)

2005年09月22日 / mine #gcWPADJgURL編集

ありがとうごさいます!

いやぁ、mineさん。読んでいてくださってありがとうございます。
ところで、mineさんはご自分の名前のフランス語の意味をご存知でしたか?

いっぱい意味があるのですよ。

①顔色 ②エンピツの芯(コレ、かわいいような♪) ③地雷(!?) など など。

わたしはなんでもフランス語読みのひとなので、最初「ミンヌ」さんと密かに呼んでいました(笑)。

2005年09月22日 / しゃるろっと #-URL【編集

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