スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--年--月--日 | スポンサー広告 | とっぷ

古都ルーアン探索 ①大聖堂編 




今日から数回に分けて、古都ルーアンの建築を中心としたお話をします。写真はフランスで買ったガイドブックから頂いております。繊細で美しい風景をお楽しみください。

ルーアンはノルマンディー地方の首都、街はセーヌ川を中心に広がり、古い建築物など観光的な見どころとしては旧市街にあたる右岸に集まっています。

ルーアン大聖堂(Cathédrale Notre-Dame)、地元ではカテドラルと呼ばれているこの壮麗な教会。上の写真はセーヌ河を背にして見たところです。フランスにあるゴシック建築で最高といわれているもののひとつであり、着工したのは12世紀、完成するのに400年の歳月がかかったいうこの教会はフランボワイヤン・ゴシック様式の装飾が美しい。火災、戦争で絶え間なく修復されたという歴史をもち、尖塔は高さ150メートルもあり、これはフランスで一番の高さを誇っています。




ルーアンの街には、この大聖堂の他に沢山のゴシック様式の教会があります。上の写真はサントゥアン教会の小尖塔から大聖堂を望んだものです。




これは13世紀に作られた入り口上部のモチーフです。聖ヨハネの死を描いたものらしいです。




正面の門にはこのような美しい聖女たちの像があります。いちばん右の聖女の肩に魔物のようなものが乗っていますね・・・




そしてこんなユニークな装飾も。la truie philosopheと記されているところをみると、これは「達観した豚」といったところなんですかね。14世紀に作られたものです。あと、豚のモチーフといえば、翼の生えた豚もたまに教会のモチーフになっているのを見たことがあります。

この大聖堂の向かいにあるのは、現在この街のオフィス・ドゥ・ツーリズムになっている建物。元々は店舗として使われていてたのですが、ここの二階は画家モネが一時アトリエとして使っていました。




そうです。この大聖堂を語るときに忘れてはいけないのが、画家モネが1890年代前半に30点以上もの連作を描いた作品群の存在です。そのほとんどが同じ構図で描かれ、時間や天候による光の変化を淡い色彩で追い求めています。

わたしはこのモネの大聖堂の絵をオルセーで見る前に、東京の現代美術館でロイ・リキテンシュタインが60年代に製作したこの大聖堂のリトグラフを見ていました。うーん、もし自分が部屋に飾るとしたら、モネよりリキテンシュタインのほうがお似合いかなぁ(笑)。
こんな渋いの自分の部屋には飾れませんねぇ。↓




夜にライトアップされた大聖堂の様子です。ルーアンにホームステイしていたとき、週末によくパリに遊びに行ったものですが、帰りの列車の窓から、この大聖堂が輝いているのを見て「帰ったー」と安心感を覚えたものです。
この大聖堂では正面の壁を使ったハイテク技術満載のライトショーが昨年より夏の期間、毎晩のように行われているそうです。 そのほかにもフランスではロワールのお城でもライトショーをやっていたような。




ノルマンディー地方には戦争の被害により破壊した建築物がいまだに沢山残っています。ヴィルキエという小さな町にはジュミエージュ修道院(Abbay de jumièges)の壮大な廃墟が残っています。「フランスで最も美しい廃墟の一つ」といわれているその建築物は7世紀に作られたものです。わたしは偶然バスのなかから見たことがあるのですが、あまりのスケールの大きさと、その破壊ぶりに、一瞬、お城の遺跡かなと思ったほどでした。
ルーアン大聖堂も火災や戦争で何度も破壊され、大掛かりな修復作業を長い間続けています。内部のステンドグラスに至ってはほぼ修復不可能に感じました。薄暗くかび臭い内部は天井ばかりが高く、なにもない空間のように感じました。
壊れたものにたいする憧憬のような念を、退廃的な美に満ちているこの大聖堂に感じます。フランスには他にも世界遺産に指定されているシャルトル大聖堂や、あまりにも有名なパリのノートルダム寺院、規模の大きなものではモン・サン・ミッシェルなど素晴らしい宗教建築が残されています。わたしもそれらは実際に訪ねて見ているのですが、個人的にいちばん思い入れが強いのはこのルーアン大聖堂です。
ルーアンに留学しているとき、学校帰りに毎日のようにこのあたりを散策して大聖堂を眺めました。見る角度や天気によっていろいろな表情を見せてくれました。

あれから修復も進んで、今ではきれいにお色直しされたのかなぁ。なにか壊れそうな危なげな感じがよかったんだけどな。。。

★追記★

ガイドブックの写真がどうもこぎれい過ぎて、自分の肌で感じたのと違うような気もするので、自分で撮った大聖堂の写真もアップすることにしました!




この大聖堂、街中の建物が入り組んでいるところに建っているため、なかなか全体像を撮るのが難しいのですが、周りの建物とのギャップがまた面白いかなと思います。上の写真の手前には八百屋さんがあります。




そして、こちらの写真を見ていただくと、よりこの大聖堂の「退廃的な感じ」「戦争などから受けた傷跡」を感じていただけるかな。正面の中央は真っ黒だし、周囲の壁面もだいぶ傷みが激しいです。
この写真の上部は過去記事にもアップされています。コチラから

いかがでしたか? この大聖堂の良さを伝えることができたかなぁ。

2005年09月29日 | フランス地方の旅 | こめんと 4件 | とらば 0件 | とっぷ

コメント

しゃるろっとさんの、このフランスの町紹介シリーズ、いつも感心しながら見ています。まるで、ブログの記事にすることを前提に撮ってきたような写真の数々。最後の写真のような、中継画面の静止画を見ているような臨場感たっぷりのものから、装飾のディテールがきちんと判るようにきれいに、そしてちゃんと水平に撮れている写真など。さらに街の解説や、当時のしゃるろっとさんの印象、ちょっとした出来事まで。それを読んでいると、その街に行きたくなってきます。もし本当に行くとしたら、このブログの関連ページをプリントアウトして持っていくと、ガイドブックとして活用できそう!

2005年09月30日 / オルサ #-URL編集

写真

オルサさん、この記事の写真はフランスで買ったガイドブックから頂戴しているのですー。

この大聖堂は街の中心の活気あるお買い物ストリートにあって、なかなか全体像を写真に収めるのが難しくて、わたしの撮った写真のほうが、この建物の「ぶっ壊れた感じ」「退廃的な感じ」が出ているのですが、全体のバランスを考えて自分が撮った写真は載せないことにしました。今回の記事の写真は、パンフレットということもあって、こぎれいな写真で、ちょっとわたしが肌で感じたのと違うような気もするのですが。本物はもっと古ーい感じ。

これから季節の関係もあって、南仏の鮮やかな風景から遠ざかって、寂しげなフランスの景色が続くと思いますが、なにとぞよろしくー!

2005年10月01日 / しゃるろっと #-URL【編集

たぶんブタは

七つの大罪のひとつ「貪欲」を表わしているものと思われます。それで、ブタのモチーフなのではないかと‥‥。
それにしても、すごい迫力ですね。
建築物は是非みたいと思っています。
できるなら、ギリシャから、イタリア、フランスと言った順番に見て周りたいです。はぁ。
ココで堪能(笑)

2005年10月01日 / mine #gcWPADJgURL編集

迫力

ありましたか。実際に見た感じではこの大聖堂、町の真ん中にあるのが不自然というか、まわりの建築物から浮き上がっている、忽然と姿を現す感じがまた、良いのです~。

七つの大罪、なるほどー。モチーフや彫刻だけでも本当にすごい濃いです~。ルーアンのこのシリーズ、どんどん濃くなっていくのでお楽しみに~(笑)。

ギリシャはわたしも行きたいなぁ。エーゲ海見てみたい。たぶんフランスの建築物がそのなかでいちばん地味というか、インパクトの面では弱いような気もするけど。。。

2005年10月01日 / しゃるろっと #-URL【編集

コメントの投稿



管理者にだけ見せる

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。